国の制度

新社会人が知っておくべき社会保険の制度まとめ

今回は社会保険の制度について解説していきます。
いや、制度ってそもそも社会保険てなに?
社会保険ってどうやって入るの?
などの初歩的な部分を1から解説していきます。

この記事を読めばこんな時に便利!

  1. 怪我や病気をした時
  2. 出産する時
  3. 失業した時  etc…

自分も社会人になってから社会保険について知りました。
今から学んでも遅くはないです。
今日が一番若いのです。

なぜこんなにも給与から引かれるのか、
社会保険を払っているけどどんなことに利用できるのか、
疑問を持つことが大事です。
大学生から社会人として独立する中で、
病気や怪我で働けなくなる、もしもの場合があります。

また医療保険や生命保険は本当に必要なのか?
会社で言われるがままに加入していないか、
無駄な保険料を払いすぎていないか考えることも大切です。

この記事をみて少しでも国の制度、今の自分の事を見つめ直すキッカケとなれば幸いです。

新社会人は覚えておきたい!労災保険と雇用保険のまとめこの記事は新社会人として覚えておきたい国の制度を解説しています。今回は労災保険と雇用保険のまとめを書きました。なぜ社会保険料を払わなければならないのか疑問を解決します。...

社会保険の基礎知識

まずは社会保険について、
社会保険とはなんぞやという部分について書いていきます。

社会保険てその名の通り、
保険なんですね。
じゃーどういう保険かというと、
「国が生活を助けてくれる」という保険です。
例えば、医療費の自己負担額も3割でいいですよっていうのも社会保険があるからです。
1万円かかるところを自己負担3千円でいいわけです。
これが社会保険なんです。

そして社会保険は以下のようなイメージとなっています。

社会保険は大枠の事を表し、
社会保険(広義)の中に、

  1. 社会保険(狭義)
  2. 労働保険

があります。
社会保険(狭義)には、

  1. 医療保険
  2. 年金保険
  3. 介護保険

があり、
労働保険には、

  1. 労災保険
  2. 雇用保険

があります。

図で表すと、


こんな感じのイメージです。
労働保険と年金保険はまた別の記事で紹介します。

公的医療保険の種類

まずは公的医療保険について解説していきます。

公的医療保険の種類としては、

  1. 健康保険
  2. 国民健康保険

の2種類でどちらかに加入することになります。

健康保険

健康保険は、主に会社員が加入する保険となっています。
そして健康保険もさらに二つに分けられます。

  1. 協会けんぽ(全国健康保険協会)
  2. 組合健保(健康保険組合)

となります。

主に協会けんぽの被保険者は中小企業の会社員が加入するのと、
組合健保の被保険者は大企業の会社員が加入します。

保険料については、被保険者である会社員の給与と賞与に保険料率を掛け決まります。また健康保険については、会社と被保険者で折半する形になります。

例えば、月額25万円の給与を受け取っている場合の健康保険料は、
東京都では約3万円ほどの保険料となります。
これを会社との折半にして、
会社が約1万5,000円の負担、被保険者(会社員)が約1万5,000円の負担という形になります。

これを「労使折半(ろうしせっぱん)」と言います。

協会けんぽか組合健保のどちらか判断する方法

もちろん上司に聞けばすぐ答えてくれると思いますが、
聞き辛いだったり、保険証が手元にある場合は、

保険者名称を見れば一発でわかります。

どちらに加入しているかで制度も少し変わってきますので、
ぜひ調べてみてください

国民健康保険

国民健康保険は、主に自営業者やフリーター、定年退職した人などが加入する保険となっています。

保険料については、上記の健康保険とは違い、
前年の所得をもとに算出し、被保険者が全額を負担することとなります。

新社会人が知っておきたい制度

ここからは制度についてお話しします。

まずは簡単に、
どんな制度があるのかみてみましょう。

  1. 家族療養費
  2. 高額療養費
  3. 傷病手当金
  4. 出産手当金
  5. 出産育児一時金(家族出産育児一時金)

他にもまだありますが、
新社会人として把握してもらいたいのは上記の5つとなります。

基本的に社会人になると、
協会けんぽか組合健保への加入となります。
ただし、国民健康保険に加入するフリーランスの方々などは、
傷病手当金と出産手当金がありませんので、ご注意を。

それでは一つずつみていきましょう。

家族療養費

これは最初の例で出したように一定の自己負担額で治療を受けられるものとなっています。

例えば、病院へいき、診察や投薬、入院、手術などの治療を、
小学生から70歳未満の方は、自己負担額3割で受けられる
ものとなります。

これは被保険者の会社員の方と被扶養者(社会保険を支払っている会社員の扶養に入られている方)が対象となります。

また、これは1回1回申請する必要はなく、
窓口での支払いで自動的に3割負担となります。

高額療養費

これは1ヶ月のうちに自己負担額が一定額を超えた場合に、
超えた部分に対して高額療養費が支給されます。

こちらは月の給与と年収で自己負担限度額が変わってきます。
新社会人の給与では基本的に、

  1. 標準報酬月額26万円以下(年収約370万円)
  2. 標準報酬月額28万円~50万円(年収約370万円~年収770万円)

のどちらかになるかと思われます。

標準報酬月額26万円以下(年収約370万円)の場合

こちらの自己負担額は、

57,600円となっています。

1ヶ月のうちに100万円の自己負担医療費がかかったとしても、
実際に支払う金額は57,600円だけでいいのです。

標準報酬月額28万円~50万円(年収約370万円~年収770万円)の場合

こちらの自己負担額は、

80,100円+(医療費 – 267,000円) x 1% となっています。

こちらはどれだけ支払うかによって、
自己負担額が変わってきますが、
自己負担額100万円かかったとして、
自己負担額は、

80,100+(1,000,000 – 267,000)x1%=87,430円

の自己負担額となります。

支払いを上限額で止める方法

上記のように、
自己負担額が100万円の支払いとなっても、
最終的な自己負担額は10万円にも満たないという結果になりました。

ある手続きをしていない場合、
一旦窓口で100万円の自己負担をしなければなりません。

しかし、
事前に保険者から「所得区分」の認定証を発行してもらうことにより、医療機関の窓口での支払いを負担の上限額に止めることもできます。

100万円の自己負担は、
20代にとってはとても大きな出費となります。
もしも、病気や怪我で高額な自己負担になる場合は、
認定証の発行をオススメします。

また、
保険適用外のベッド代などは保険適用の対象外ですので、
自己負担が必要となります
のでご注意を。

傷病手当金

こちらは、被保険者が病気や怪我で働けなくなり会社を休んだ際に支給されるものとなります。

傷病手当金が支給される条件は、

被保険者が会社を連続する3日間を含み4日以上休んだ時に、
欠勤4日目から最長1年6ヶ月のまでの間支給
されます。

支給額は、休業1日につき
「支給開始日以前の継続した12ヶ月間の各月の標準報酬月額の平均/30×2/3」
となっています。

例えば、
支給開始日以前の継続した12ヶ月間の各月の標準報酬月額が25万円の人で、30日間休んだ場合は

30日-3日=27日
250,000/30×2/3=5,555.555…..=5,560円(1日あたり)(10円未満四捨五入)
5,560円x27日=150,120円

この人の場合、
30日休むと、150,120円の支給となります。

こちらは申請しないともらえないので、
怪我や病気をした時は、
意地でも申請しましょう。

出産手当金

出産手当金は、被保険者が出産で働けず給与が受けられない場合に支給されます。

出産手当金が支給される条件は、

被保険者が出産のために働けなくなった、
出産前の42日間、出産後の56日間のうちで仕事を休んだ日数分の金額
が支給れます。

支給額は、休業1日につき
「支給開始日以前の継続した12ヶ月間の各月の標準報酬月額の平均/30x 2/3」
となっています。

例えば、
支給開始以前の継続した12ヶ月間の各月の標準報酬月額が25万円の人で、
出産前の42日間、出産後の56日間休んだ場合は、

42日+56日=98日
250,000/30×2/3=5,555.55…..=5,560円(1日あたり)
5,560円x98日=544,880円

この人の場合、
出産前と出産後で98日休むと、
544,880円の支給となります。

将来的に子供を産みたい場合は、
共働きの段階で子供を作った方がお得となります。

出産一時金

出産一時金は、被保険者または被扶養者が妊娠4ヶ月以上で出産(死産、流産、婚姻外も含む)、1児ごとに42万円(産科医療補償制度に加入している病院等で出産した場合)が支給されます。

基本的に、出産入院の平均費用は約50万円となっております。
病院によって費用が違いますので、
まちまちですが、
10万円ほど自己負担しないといけないことになりますね。

協会けんぽと組合健保の違い

大手企業の会社員が入るのは、組合健保で
中小企業の会社員が入るのは、協会けんぽと言いました。
そして上記で手当金や療養費の制度を説明しましたが、
協会けんぽと組合健保でも違うがありますので紹介しておきます。

基本的に大手企業の会社員が入る組合健保の方が優れている場面が多いです。

組合健保が優れているポイント

  1. 保険料が会社との折半ではなく、会社が多めに払ってくれることが多い。そのため保険料率が低めである。
  2. 付加給付制度がある

この2つがポイントですね。

保険料率が低めに設定されている

協会けんぽは保険料率が9.63%1~10.61%の範囲で折半しますが、
組合健保は3%~13%の範囲で組合健保ごとに設定してもいい事となっています。
基本的に協会けんぽよりも低い保険料率が設定されており、
また会社との折半ではないため、
会社の負担が多く、個人の負担は少なくなっています。

付加給付制度がある

これは先ほど高額療養費のところで紹介しました、
自己負担額が100万円になったとしても、
標準月額報酬によって自己負担額の上限額が決まっているというものでした。

組合健保はさらに充実しており、

厚生労働省は2万5,000円を限度額となるよう指導しており、
実質の自己負担額が約2万5,000円となるような制度です。

これは企業によっては違いますが、
基本的に2万5,000円前後の自己負担額となっています。

20代に生命保険や医療保険は必要か

私個人は、健康保険に加入している20代の会社員は不要だと考えています。

20代は40歳以上と比べると、
病気のリスクは低いです。

日本は高額な健康保険を支払っている代わりに、
これだけの制度を設けています。

民間の保険は無駄な出費になることが多いので、
生命保険や医療保険の加入は必要ないと考えています。

保険に加入するならば、
そのお金で食事の種類を増やしたり、
ジムに通う、サプリを買うなどの健康的な生活のために使った方が、
将来的にも良いと考えています。

仮に心配なら、
掛け捨てで十分です。
貯蓄型などは不要です。

お金を貯めたい、守りたい、増やしたいなら、
積立NISAを始めましょう。

制度をしっかり利用しましょう!

今回は社会保険の制度について解説しました。
新社会人で不安なことがたくさんあると思いますし、
今後の人生を考えることも多くなると思います。

まずはしっかり疑問を持つこと、
そしてその疑問に対して調べ、
自分の意見を持つことが大切です。